・オールセラミッククラウン(ジルコニア)
・オベイド・ポンティック(審美的に治療を行うために…)
・前歯部に適したインプラント(プラットホーム・スイッチング)とは?
 
 
 
 
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インプラントと審美


オールセラミッククラウン(ジルコニア)

1.はじめに
  『ジルコニア』オールセラミック・クラウンとは?
『ジルコニア』は、金属をまったく使用しないで、
すべてセラミックで製作することが可能な『オールセラミッククラウン』です。
オールセラミックス『ジルコニア』は、従来のセラミックの弱点だった強度を完全に克服し、従来のセラミックの3倍の強度(金属と同等)、審美性、耐久性にも優れた材料です。
金属を全く使わないで、すべての歯を治療することが可能です。
この“ 全て ”というのがオールセラミックス『ジルコニア』の利点の一つです。
詳細は、この項の最後に記載してありますが、
まずは オールセラミックスクラウン『ジルコニア』の症例から見てみましょう!

2.術前(初診時)とインプラント埋込み後
  1枚目の写真は、治療前の状態です。
左上の前歯が欠損しています。

2枚目の写真は、インプラントを埋込んだ後の写真です。
金属色に見えるのは、インプラントの 『蓋』になります。
この『金属の蓋』は、普段見えるものではありません。
インプラント手術直後から『仮歯』が装着されます。

仮歯にはいくつかの方法があり、
一つは、欠損部の両側の歯に仮の歯を接着剤で固定する方法です。
機能的にも審美的にも大きな問題を起すことはありません。

もう一つの方法として義歯(入れ歯)があります。

治療期間中の仮歯については以下を参考にして下さい。
・治療期間中に仮歯はあるのか?

 

3.インプラントの土台(アバットメント)の装着
  インプラントを埋込んだ後、骨と結合するまで約2〜4ヶ月待ちます。
インプラントと骨の結合期間については、以下を参考にして下さい。
・インプラント治療後いつ噛めるか?

その後、インプラントに土台を付けます。
この土台のことをアバットメント言います。
アバットメントについての詳細は以下を参考にして下さい。
    ・インプラントの構造(構成パーツ)

『アバットメント』は、通常金属でできています。
しかし、審美性を考えれば『アバットメント』自体も金属ではない素材の方が優れています。
『アバットメント(土台)』自体も『ジルコニア』にするのです。
3番目の写真は、通常使用される『金属製のアバットメント(土台)』です。
その下の4番目の写真は、『ジルコニアのアバットメント』です。

4.ジルコニア・オールセラミック・クラウン
  次の写真が通常のセラミックです。
そして、その下が ジルコニア・オールセラミック・クラウンです。
金属をまったく使用しないことは、審美性に優れているだけでなく、金属アレルギーに対して有効です。

5.ジルコニア・オールセラミック・クラウン装着後
  以下の写真がジルコニア・オールセラミック・クラウンを装着した状態です。

6.『ジルコニア』オールセラミックスクラウンの導入!
  さて、ジルコニアの症例を見ていただいた後で、ジルコニアの特徴について詳細に解説していきたいと思います。
オールセラミックス『ジルコニア』は、2005年3月に、国内認可がおり、臨床で使用されてきました。
その後、多くの研究や臨床報告があり、評価は非常に高いものとなっています。そこで 当医院でも 十分臨床で使用することが可能であると判断し、2007年より導入致しました。
『ジルコニア』は、金属をまったく使用しないで、すべてセラミックで製作することが可能な『オールセラミッククラウン』です。
今までにも『オールセラミッククラウン』は存在していました。
しかし、このジルコニアは、今までの『オールセラミッククラウン』とは、まったく違います。
今までの『オールセラミックスクラウン』は、1歯のみでれば、作製可能でした。
しかし、欠損をつなげる『ブリッジ』には、強度の問題から適応が難しいものでした。
しかし、強度の向上(セラミックの3倍)から臨床に応用することが可能となりました。
また、金属を使用しないため、審美性に非常に優れています。
審美性を求める方や金属アレルギーの方に適しています。

6.『ジルコニア』の特徴:破折しにくい!
  今までの『オールセラミッククラウン』は、経年変化により、破折する可能性があることが報告されてきました。
その理由として、セラミックの構造上の問題から経年的にわずかな破折線が生じることがあります。
このわずかな破折は『マイクロクラック』と言います。
『マイクロクラック』は始め、目に見えるような状態ではありません。
顕微鏡レベルでの破折です。
しかし、噛む力により、この『マイクロクラック』は少しずつ大きくなっていく可能性があります。
その結果、『破折』を生じます。
それに比較して、オールセラミックス『ジルコニア』は、結晶構造の特殊性により『マイクロクラック』発生時に、『ジルコニア』自体がクラックを打ち消す方向に働き、クラックの成長による破折を防止します。
強度と結晶構造の特殊性により『ジルコニア』の破折のリスクはほとんどなくなりました。

7.今までの治療と比較して
  歯科界において『セラミック』が登場したのは1960年代です。
特に審美性を重視する前歯部において『セラミック』は、被せ物の第一選択肢として世界中で使用されてきました。
通常、この『セラミック』を私達は
『金属焼付陶材冠』または『メタルボンドポーセレンクラウン』と言います。
『金属焼付陶材冠』の作製方法はまず、歯型を取って できた模型上で、金属のフレーム(枠組み)を作製します。
その後、金属のフレーム(枠組み)にセラミックを焼き付けて完成です。
しかしながら、セラミックスの強度、製作の困難さ、適合性等の課題もあり、金属並みの強度を持ちながら、強度のある新しい材料の開発が期待されていました。
オールセラミックス『ジルコニア』は、今までのセラミックとは比較にならない強度を持っています。
また審美性にも優れています。
これは金属を使用しないため、光の透過性があるからです。
また、従来のセラミックである『金属焼付陶材冠』はフレーム(枠組み)に金属を使用しているため、
歯肉が退縮(下がると)すると境目に金属色が見えてくることがあります。
これが審美性に問題を生じていました。
そのため、オールセラミックス『ジルコニア』これからの被せ物の主流となっていくでしょう。
オールセラミックス『ジルコニア』の費用は
天然歯の場合で、1歯:99.750円(消費税込)で
インプラントの場合、1歯:157.500円(消費税込)になります。
* 上記は2007年の価格であり、変更になる可能性があります。
  その場合に はHP上で改正価格を公開致します。

8.まとめ
  患者様の審美に対する要望は年々増しています。
2000年頃にはほとんど無かった歯を白くする『ホワイトニング』、『漂白』、『ブリーチング』という治療法も今では多くの歯科医院で行われています。
また、インターネットや雑誌等の広告ではこうした歯を白くする方法を数多く見ることができます。
テレビのコマーシャルでも、『歯を白くする歯磨き粉』を宣伝しています。
歯が白いというのは一般的なことになってきていますね。

また、被せ物の治療を行う際、患者様と一緒に『色』を決めるのですが、明らかに以前より『白い歯』を希望される方が多くなってきています。
通常は周囲の歯と同じ色を選択するのですが、最近は周囲の歯を白くしてからその色に合わせて被せ物も白くしたい という方が増えてきています。
『ジルコニア』は審美性の面でも優れた材料です。
また、オールセラミックの最大の特徴として金属をまったく使用しないことです。
これは、先に書きましたように今までのセラミックは金属の枠組み(フレーム)の上にセラミックを盛りたしで作製していたためです。
この金属が審美性を阻害しているだけでなく、金属アレルギーを引き起こしています。
金属アレルギーもここ10年程度でずいぶん増えてきたと思います。
歯が部分的に欠損している場合の治療方法として インプラント以外にはブリッジという治療法があります。
これは、欠損している両隣の歯を削除し、橋渡しをした連結した歯を被せるというものです。
こうしたブリッジの場合には、今まで 金属をまったく使用しないオールセラミックでの治療は困難とされてきました。
それは ブリッジは欠損部分を両サイドの歯で支えているため、金属のフレームで補強する必要性があったからです。
今までも、オールセラミックのブリッジはありましたが、その結果は十分満足できるものではありませんでした。
破折したりすることが時々あったのです。
そのため、セラミックによるブリッジは一般的には金属のフレーム上に作製する方法をとっていました。
そのため、金属アレルギーもの患者様にとっては部分欠損の治療方法としてブリッジを選択することがあまりできなかったのです。
『ジルコニア』は、今までにはない強度を持っているので、金属なしで、奥歯のブリッジにも十分耐えることが可能になっています。
『ジルコニア』は、金属フリーであり、審美性と強度を兼ね備えた新しい素材です。
これからは従来のセラミック治療に変わる新しい治療となるでしょう!

最後に『ジルコニア』の特徴を列挙します。

1.従来のオールセラミックスでは使用できなかった、奥歯のブリッジ
   に使用可能
2.従来のメタルセラミックスクラウン(金属フレーム付)よりも透明度があ
   り、より天然の歯に近い仕上がりが可能
3.金属を使用しないため金属イオンの溶出による歯肉の黒ずみを起こさない。
4.個人に合わせた細かな色調を出す事が出来る。
5.長期間の使用でも変色がない。
6.歯垢(歯石)が付着しにくいため、歯周病の患者様には適しています。
7.歯みがきでは艶が無くなることがなく、磨耗することもない。
欠点としは、
いくら強度があると言っても、『噛み合わせが強い人』や『歯ぎしり』、『くいしばり』がある方はかけたりする可能性があります。
実際にオールセラミック『ジルコニア』が適しているかは担当歯科医師にお尋ね下さい。

 


 
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